Reikibudo’s blog

オーストラリア バス旅 超意識の旅  現在地:NSW州 Mount Warning

川のほとり

これまた前回の続き。 

車を運転中に川のほとりで

ホームレス中の夫を発見した。

 

12月1日の深夜

警察に連れて行かれた後

ずっと川のほとりで

ホームレスをしていたらしい。

(その時の記事はこちら)
 

近くに車を停めて

しばらく遠くから様子を伺う。

誰か他の人と話をしている。

外での生活が続いているせいか

かなり日焼けしていた。

 

家を出た時に

持っていったバッグパックはなく、

新しい小ぶりのリュックが

横に置いてあった。

 

2本のギターもない。あるわけない。

かさばるものは全てなくなっていた。

 

27インチのiMacももちろんない。

iPhone Xもおそらくない。

きっと薬物欲しさに売ったのだろうと

私は想像したが

 

意外と小ぎれいにしているし、

バッグの横には

エスプレッソコーヒーの豆も

置いてあった。

なんだか様子がおかしい。

 

 

5分ほど様子を伺ったのち

どうも薬物中毒ではないかもという

思いがよぎった。

 

近くに行ってみる。

夫が力なく微笑み

そして子供とハグする。

 

夫は開口一番、

 

薬物中毒じゃないから。

ドラッグテスト受けてもいい。

 

と言った。

 

その時の雰囲氣があまりにも

穏やかで、

私は瞬時に夫の薬物中毒疑惑は

誤解だったと悟った。

 

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所持品をみてみた。

コーヒー、マット、

歯ブラシ、グミ、

メモ帳、ペン、

ナイフ、缶詰などの食料品、

鍋、蚊帳、

新しいジャケット

 

全て新調していた。

薬物中毒ならば、

キャンプ用品なんか買わずに

薬物を買っているんだろう。

 

前に持っていったiMacやギターは

質に入れて現金に換えたが、

お金を入れたバックパックごと

親との通話中に盗まれたそうだ。

それに絶望して

電話も壊してしまったという。

 

夫はここで瞑想し、

たまたま会った友人に仕事をもらって

数日働いたのちに

もらったお給料で

キャンプ用品を買ったそうだ。

 

それ以外の日は

瞑想したり

出会う人と話したり

タバコの吸い殻を拾ったり

時には奢ってもらえたり

と想像通りのホームレス生活を

していたそうだ。

 

夫と座って話をした。

私たちはなぜこうなったのだろう。

 

すると夫の口から

意外な言葉が出てきた。

 

1日に帰宅した時に

私たちの暮らしぶりをみて

もう自分はこの家族には必要のない

人間なんだと思ったらしい。

 

実際に私もそう言った。

 

そして私の夫を見る目が

私の態度が

鏡の法則となって

夫の態度を硬化させていた。

 

夫の話を聞く前に

クリス君から

夫は薬物をやっていると聞いた。

旅行先で一緒に仕事をしていた

友人からも

夫は薬物をやっていると聞いた。

 

その話は嘘だったのかと聞くと、

ナイトシフトで疲れていて

なおかつ落ち込んでいた時に

確かに数回はやったけど

中毒ではないという。

それよりもクリス君が中毒なのだと聞いた。

 

私は夫の話を信じる前に

他の人の話を信じていた。

 

以前の金銭トラブルもあって

夫のことは

信用できないと思っていたし

夫=薬物中毒であるという

シナリオが一番ぴったりくると

自分で納得していた。

 

夫の家族も同様に思っていた。

ただ、夫は中毒ではなかった。

 

一体私たちは

なぜこんなことになったのか

もう一度自問してみた。

 

数日間食事を摂ってなかった夫に

フィッシュ&チップスを

食べてもらいながら

さらに話をした。

 

自分の世界だから

夫をホームレスにした現実を作ったのも

自分だという認識はある。

 

その原因を探っていく。

 

夫は信用できない。

私がしっかりしないといけない。

夫のことをコントロールしなければ。

夫は金遣いが荒いから氣をつけろ。

 

そんなエネルギーを夫に対して

出していた。

そうすると勿論

その思いに沿った現実が創造される。

 

私は夫に対して

愛情はあると思っていたが

実際には全否定していた。

 

自分の意識の力が

いかに強いかを思い知った。

 

そこに氣がつくと

今まで疑問に思っていたことも

スルスルと解けて言った。

 

夫の兄は薬物で亡くなった。

35歳だった。

 

夫の父親は存命だが

家庭内別居の挙句、

夫婦の老後の資金を全額

出会い系サイトにつぎ込んだ。

 

夫の祖父は

アルコール中毒

車の中で中毒死している状態で見つかった。

 

3人全員

日常的に妻になじられていた。

そして食事を妻に作ってもらえなかった。

 

あんたがお金を稼いでこないから

あんたがバカだから

ちゃんとしてよ

あんたがそんなんなら

ご飯作らないわよ。

 

私は夫の家系について

遺伝的に疾患があるのではないかと

以前考えたことがあったのだが、

おそらくそうではない。

 

愛情不足でそうなったのだ

とそう思った。

 

そして私も同じことをした。

そして夫はホームレスになった。

 

なんてことをしてしまったのだろう。

しかも私は

 

夫は薬物中毒かもしれない

 

と皆に相談した。

その事についても

自己嫌悪に陥った。

 

そして

夫に帰宅してほしいとお願いした。

夫は頷いた。

 

私はもうこの家族を壊したくない。

大切にしたい。

 

ただ夫は

この後しばらく山に籠って

断食して瞑想したいという。

 

なのでそれまでの間、

家にいてもらうことになった。

 

5年間の接近禁止命令が出ているが

そんなものはこの際どうでもいい。

私が望めば取り下げることもできる。

そうしてもいいと思った。

 

私は自分で作った家族の亀裂を

修復したい。

 

この先、夫とどうなるかは

予想がつかない。

もしかしたら別れるかもしれないし

家族として再出発できるかもしれない。

 

どっちに転んでもいい

ただ、何もやらずに

無視することはできなかった。

 

夫が家にいた

それからの数日間は

本当に穏やかだった。

 

1日の騒動の後、

子供と一緒に

夫の回復と関係修復を願った。

昔の中のいい家族に戻りたいと

願った。

 

叶うはずないと思っていたけど

それが再び叶ったことが

嬉しかった。

 

私の態度が変われば

夫の態度も変わった。

子供も嬉しそうだった。

 

子供にも申し訳ないことをした。

いい母親とはとても言えない。

それでも私は母親なのだから

この子たちとは信じ合って

生きていくと決めた。

何があっても。 

 

そしてとうとう

夫を山に連れていく日が来た。

 

続きはまた次回にでも。

 

それではまた!

今日も読んでくれてありがとう

 

↓ぽちりんこしてくれると非常に喜びます。


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