Reikibudo’s blog

オーストラリア バス旅 超意識の旅  現在地:NSW州 Mount Warning

引っ越しか!?(後編)

前編はこちら

18歳になったメルが

ガンになったところまで  

前回お話が進んだが、

ここからさらなる急展開。

 

婦人科系のガンを

18歳で患ったメルは

痛みと苦悩に悶えながら

そこから次第に薬物を

使用するようになっていく。

 

そんな状況でも

5歳の娘のために生きたいと

手術を受ける決心をする。

 

万が一の時のことを考え

22歳上のパートナーに

継父になってもらい子供を任せ

メルはそこから治療に専念する。

 

まずは放射線治療

だが強烈な副作用のため、

再び薬物に手を出しそうになるが

娘のためにグッとそれをこらえ

闘病生活を続ける。

 

まだらに抜け落ちる髪を、

もういっそのこと

全部剃ってしまおうと

自分で鏡を使いながら

悪戦苦闘していると

それを見た5歳の娘が

 

マミー、私が剃ってあげる

 

とシェービングクリームと

カミソリを器用に使い

綺麗に剃り上げてくれたという。

 

そこからまたメルの

新たな決意が芽生える。

 

生きる。

 

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手術の日になった。

結果は体を開けて

見なければわからない。

 

そしていよいよ手術が始まった。

メルの子宮、卵巣は

やはりガンに侵されており、

全摘出という結果に終わった。

 

この結果を目覚めた後に

聞いたメルは涙した。

 

もちろん、涙の理由は

自分の体に対する不安もあったが

それよりも何よりも

感謝の氣持ちで涙が出たというのだ。

 

12歳で妊娠してなかったら私は自分の子供をこの腕に抱くことができなかった。

神様、どんな形であれ、私に子供を授けてくれてありがとう。

 

私はこの話を聞いた瞬間に

全身に鳥肌が立った。

 

乱暴されて傷ついて

家族からも見放されて

一人で産む決意をして

ここまで生きてきた。

 

自分の不運を嘆き

助けてくれない家族を恨みもした。

でも、何よりも

我が子を授かったことに

心から感謝できたというのだ。

 

手術後のメルは

順調に回復し、

人生も好転してきた。

高卒の資格もとって

仕事もした。

 

そんなある日、

娘が実の父親に会いたいと

メルに切実に相談してきた。

 

メルは困惑した。

娘が

 

私は望まれない子供だったんだ

 

と一瞬でも思わないように

今まで愛情を注いできた。

複数の女性を暴行して

今は刑務所で服役している

実の父親に会って

精神的に追い込まれるのではないか

と心配もした。

だが娘は実の父親に会う権利もある。

 

娘のまっすぐな眼差しを見て

メルは、

娘と実の父親を

会わせてみようと決心した。

 

初めての面会の日、

娘は怯える様子もなく

実の父親と対面した。

 

そしてなんと

開口一番、

口の中に唾をいっぱい溜め、

実の父親の顔に向けて飛ばし

こう言った。

 

あなたがマミーにしたことは

こういうことよ!

もうこの先2度と

私たちの人生にかかわらないで。

 

その時のことをメルは

こう表現した。

 

娘が面会にきて

実の父親は淡い期待を

抱いていたように見えたけど

それも娘の一言で消えたみたい、

鳩が豆鉄砲喰らったみたいな

顔してたわ。

ははは〜

 

その一件で

いっきに心のモヤモヤは

95%くらい晴れたという。

今もカウンセリングで

残りの5%を消化中ということだ。

 

それから

ガンも再発することなく

パートナーとの関係も順調で

しばらく時が流れたが、

そのパートナーとのお別れの時は

或る日突然やってきた。

 

詳細は聞いてないから

よくわからないのだが、

別れた後、

娘が自分ではなく、

継父である自分のパートナーと

一緒に暮らしたいと言い始めたことが

ショックだったらしく、

ここからメルは

重症の薬物中毒者になっていく。

 

27歳のメルは

思いつく限りの薬物全てに手を染め

希望を失っていた。

 

そしてある日

警察が薬物取引現場に踏み込んだ際に

たまたま居合わせて

現行犯逮捕された。

 

裁判で6週間の服役が決まった。

 

ところが皮肉なことに

刑務所がメルにとって

安全な居場所となった。

 

タバコも薬物ももちろんない

雨風しのげて食事も摂れる

そんな場所で6週間

メルは自問し続けた。

 

そして刑務所から娘に電話した。

 

ごめん、マミー、

これからちゃんと生きるから。

 

そして刑務所で

薬物依存から6週間で抜け出し

そのあとは一切

手を出すことをやめたという。

 

しかし、ここから

薬物の離脱症状が出てくる。

165センチ、

60キロ程度だったメルは

抑えきれない食欲と睡眠欲のため

1年間でいっきに180キロにまで

体重が増えてしまった。

 

私も写真を見せてもらったが、

4年前のメルは

若くてブロンドの綺麗なお姉さん

といった雰囲気だった。

それが・・・

180キロ!

 

勿論別れたパートナーも

実の娘でさえも変わり果てた

メルの姿に

最初は氣づかなかったという。

 

それでも薬物をやめて

クリーンになったメルに対して

愛情を向けてくれた。

 

それからメルは体重を80キロ落とし、

現在の体重の

100キロまでに戻った。

 

その痩せた方法がまたすごい。

メルは家中の鏡や家具に

 

私は美しい

私はスリム

私はおしゃれ

私はいい母親

私は私のことが大好き

毎日が楽しい

明日もいいことがある

私の人生は順調

 

と書いたポストイット

貼りまくって、

それを目にするたびに

唱えたそうだ。

それだけで80キロ痩せた。

 

まだ太ってるけど

80キロ落としたって

すごいでしょ

 

と言う。

 

いや、それより

あなたの人生そのものが

すごいんですけど

 

と私は言う。

 

そして、

今週メルは初めて

自分の母親と娘と3人で

週末を過ごすそうだ。

 

すごく緊張するし、

ここでまた母親が

私の娘に対して

侮辱するようなことを言うのではないか

もしそんなことがあったら

私は何をするかわからない

 

もしかしたら暴れて

刑務所に戻ってしまうかもしれない

怖い

 

と言うので

メルの今後の人生のために

私はブロック解除の方法を

メルに教えた。

 

メルはすごく喜んでくれた。

メルは私に彼女の壮絶人生を

語ってくれて、

 

自分を見捨てない限り

何が起こっても大丈夫なんだからね!

 

ということを教えてくれて

私はその代わりにブロック解除を

プレゼントした。

 

愛情って回るんだなと

感動した。涙が出た。

 

最後にメルはこう言った。

 

 

本人の意識次第で

すぐに回復できるから

信じて。

 

そうだよね、

何よりもパワフルなのは

私たちの意識。

モノではない。

 

綺麗な満月を見ながら

私はなんとも言えない

安堵感と希望を感じていた。

 

私の引っ越しの不安なんて

メルの人生に比べれば

大したことないじゃないか。

 

そしてその数日後、

川のほとりでホームレス中の

夫に遭遇することになる。

 

その続きはまた今度。

それではまた!

今日も読んでくれてありがとう

 

↓ぽちりんこしてくれると非常に喜びます。


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